沖縄の那覇からさらに南東、南大東島に、かつてサトウキビを運搬するトロッコがありました。現役時代の写真は、『南大東島のさとうきび列車』（岩堀春夫氏著、プレスアイゼンバーン刊）と『南大東島シュガートレイン』（竹内昭氏著、岩崎電子出版刊）を参照していただくとして、廃線後17年を経た様子を見てきました。
当初の予定では往路がフェリーで復路を飛行機のはずが、フェリーが欠航したため往復とも飛行機利用になりました。かごに乗っての上陸を果たせなかったのは心残りですが、ツインオッターとフェリーしかなかった頃と較べれば、はるかに安心して旅程を組めるようになったようです。
2月はちょうどサトウキビの収穫時期に当たり、島内にはサトウキビを満載したトラックが走り回っていました。

ここの訪問時はフィルムと時間に余裕があったので、あれこれ写真を撮ってきました。
廃線跡はこちら、それ以外のおまけはこちらをご覧下さい。

在所に保存されている日車の12tDL。マイニングタイプと共通する、日車らしい角張ったスタイルです。

DLと並んで保存されている雨宮の2号機。上部は腐食してしまったため、復元したものだそうです。

製糖工場付近に放置されている廃車体です。Mr. KATOもご覧の通り。

KATOの車内の様子です。

SKWのエンジンルームから木が生えてました。植物は強し。

日車製DLの後ろ姿です。

これは権藤鉄工所製の1号機。

1号機の車内はこんな感じでした。

廃車体置き場の全景です。背後には機関庫が残っています。 追記（2010年8月） これらの廃車体は、だいぶ前にすべて撤去されたようです。

廃車体のすぐ北側に、レールが埋まっていました。

後ろ髪を引かれる思いで那覇に戻り、壺川東公園に向かいました。ここにはKATOの5号機が展示してあります。 連結器が２つ付いてますね。

これはヘンシェル製SLの下回りだそうです。

追記（2010年8月）
今村昌平監督の映画『神々の深き欲望』のDVDが、思いのほか安かったので購入しました。
約3時間の長い映画ですが、ラストシーンに大東糖業のSLが登場します。オールカラーとは思いませんでした。必見です。

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