鉄道模型趣味の1981年10月号に、「鉱山軌道に雪が降ったら」という記事が載ったことがありました。当時のTMSでは特に軽便やトロッコの連載があったわけではなく、何となく唐突な印象を受けたのですが、既にナローの世界にはまりつつあった私は大喜びで小遣いをはたいて買い求めたのです。今は機芸出版社の『ナローゲージブック2』に所収されています。
さて、この記事には鉱山の詳しい所在や鉱山名が載っておらず、頭の片隅に引っかかりながらも正体を掴めずにいたのですが、『全国鉱山鉄道』（岡本憲之氏著、JTB刊）で見覚えのある人車の写真を見つけ、やっと疑問を晴らすことができました。
現在はトロッコは廃止されたものの、観光坑道として気軽に見学も可能とのこと。早速行ってみました。

ここが坑道入口。 軌間508mmの軌道が延びています。

坑道内部のマニアックな解説。 他にも見所は多く、勉強になります。

坑道内のデルタ線です。萌え。

こちらの坑口は塞がれています。

かつての鉱山事務所だったそうです。

事務所の裏にはレールが捨てられていました。

展望台に登って太平洋を望みます。 坑道から続く線路は、白い建物の前まで延びています。

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