住友金属は安治川の製鋼所で軌間610mm、尼崎の鋼管工場では軌間762mmのトロッコを使用していました。しかし、製鋼所のトロッコは既に廃止されており、私が訪れたときは跡形もありませんでした。
ここでご覧頂く写真は二度目に鋼管工場を訪問したときのものです。

工場の守衛さんにお話を伺うと、トロッコの運行は不定期で、いつ出てくるか分からない、とのことでした。 トロッコはしばらく姿を現しそうにないので、辺りを散策することにしました。

工場の敷地内の至る所に線路が延びています。

フェンスの外から見ることのできた貨車です。 ナローとはいえ、なかなか立派な作りです。

この製造所は、公道を挟んで東西二つの工場に分かれており、トロッコが道路を横切る光景が見られるはずなのですが… ずーっと奥の方に緑色のDLがいるのが分かるでしょうか。

道路脇で待っていると、DLが貨車を押しながらゆっくり近付いてきました。

いよいよ西工場を出て、道路を横切ります。待った甲斐がありました。

DLが姿を現しました。運搬する貨物に合わせ、長い連結棒を使ってます。

列車の運行は濱本港運という会社が請け負っています。 このDLは日車の8t。

推進運転で東工場に入っていきました。

今度は東工場から大きな貨物を積んだ列車が出てきました。 画質が悪くて読み取りにくいのですが、これはNo.15。同じく日車の8tです。

列車は道路を横切り、西工場に入っていきます。

この鉄パイプが最終製品なのでしょうか。

DLは工場の奥で入れ替えを行っているようでしたが、しばらく出てくる気配はありません。 そこで撮影を打ち切り、守衛さんにお礼を申し上げて帰途につきました。

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