小ネタでもいいような内容ですが。
「トロッコ」のキーワードでニュース検索を行うと、「トロッコ列車」の記事に混じってごくまれにホントのトロッコに関するニュースにヒットすることがあります。この公園のことを知ったのも、たまたま検索で引っかかった記事がきっかけでした。
公園の由来について触れるのを忘れていたので追記します。日本カーリットの火薬工場がかつてこの地にあり、現在は公園として整備されているのですが、火薬工場時代の土塁やトロッコのレールが残されていて産業遺産としても楽しめますよ、ということのようです。
公園は、相鉄和田町駅から相鉄バスに乗り換え、いくつか坂を上ったり下ったりした先にあります。途中、「アパート前」というざっくりした名称の停留所がありました。
「県公社住宅前」で下車。バス停から公園は見えません。公園の場所は写真の方向とは逆向きで、雑木林を左に見ながらなんとなく坂を下ったところでした。
案内の看板などは見当たらず、途中不安になりながらも公園に到着。犬の散歩をさせている人をチラホラ見かけました。
公園の入り口付近に土塁が残っています。
土塁のトンネル内に複線の線路が残されています。
説明書きの看板には、昭和30年代までトロッコによる運搬が行われていたとの記述がありました。バテロコも使用されたそうです。
トンネル内には爆風を避けるための待避所が設けられています。複線とはいえ、線路の間隔はかなり狭く、トンネルで車両がすれ違うのは困難でしょう。
軌間は、コンベックスの当て方が適当ですがだいたい410mm程度でした。
火薬工場では工程ごとに作業する建物が分かれており、それぞれ土塁で仕切られていました。
トロッコの線路が見られるのは入り口付近のトンネル１カ所のみで、すべてのトンネルでトロッコが行き来していたわけではないようです。ここは包装収函工室の出入口。
土塁の向こう側を見ようと裏手の道に上ってみました。中はコンクリートの土台とモーターらしき機械の残骸が残っていただけでした。トロッコの線路が残るこの区画では、爆薬の原料を混和する作業が行われていたとのことです。